【起業コンサル|大田じゅり】「人生はいつからでもやり直せる」葛藤を乗り越え、家族と共に歩む新しい未来

Laboratous株式会社(以下、ラボラトス)に在籍し、起業コンサルタントとして活動する大田じゅりさん。個別伴走を行う顧問プランや起業家コミュニティの運営を通じ、一人ひとりの不安や思いを深掘りしながらサポートしています。

現在は多くの生徒を支える大田さんですが、以前は売り上げが安定せず、深夜までアルバイトをする過酷な生活を送っていました。家庭環境の維持にも無理を重ね、家族との関係にも激しい葛藤や罪悪感に苛まれる時期を経験します。

そんななか北原孝彦さんのInstagramライブと出会い、UBM(※)に入会。不器用さを強みに変えた大田さんは、2024年5月にラボラトスへ入社し、全国の合宿で登壇する講師へと飛躍を遂げました。

「人生はいつからでもリスタートできる」という確信を胸に、挑戦を続ける大田さんの歩みを聞きました。

※UBM(ビジネス行動管理大学):北原孝彦が代表を務めるビジネス塾。2020年に「北原の精神と時の部屋」として設立、2024年11月に現名称に改称。

3つの柱で起業家をサポート。思いに深く伴走する現在の活動

――まずは、大田さんの具体的な活動内容を教えてください。

現在はラボラトスに社員として在籍しており、大きく分けて3つの軸で活動しています。

メインで行っているのはUBMの講師として、起業コンサルティングの活動です。ほかに、女性の自立を応援するYouTube「稼ぐ女子チャンネル」の運営や、ラボラトス内での動画プロジェクトの推進も行っています。

――メインの起業コンサルでは、どんなサービスを提供しているのですか?

個別支援を行う「顧問」と起業家コミュニティ「イロドリrestart project 」の2つのプランを展開しています。

顧問プランは、月に1回の個別面談を通して1年間じっくり事業に伴走します。コミュニティプランは、グループコンサルを中心に仲間と高め合う場所です。お片付け講座や潜在意識講座、行政書士など、さまざまな事業を行う生徒さんが在籍しています。

――生徒さんたちとは、普段どのように関わっているのですか?

生徒さんの「言葉と思いのズレ」をキャッチするためにも、特に顧問プランの方とはプライベートのことも含めて、深くお話を聞いています。グループコンサルプランの方には、取り組んだことを毎月私に報告をしていただき、メンバー同士でも意見を言いあったり質問しあったり。

また、毎朝5時半からオンラインで「朝活」も開催しています。今日すべきことを共有し合うことで、習慣化のきっかけにもなるんです。さらに、毎月品川でのリアル勉強会も開催しています。勉強会では、オンラインではできない何気ないお喋りを通して、メンバー同士のつながりが生まれていますね。勉強会の様子は、YouTubeで公開しています。

――コンサルを受けた生徒さんの反応はいかがですか?

「とにかく優しい」「丁寧に話を聞いてくれる」と、よく言っていただきます。

私のコンサルではノウハウを教えるだけではなく、一人ひとりの不安な気持ちや、まだ言葉になっていない思いを深掘りすることを意識しているので、そう言ってもらえるのは本当に嬉しいですね。

――「稼ぐ女子チャンネル」や「動画プロジェクト」は、どんなコンセプトで運営しているのでしょうか。

「稼ぐ女子チャンネル」は、子育てをしながらも社会で活躍したい女性や、経済的・精神的に自立を目指す女性を応援する番組です。同じくUBM講師の松下めぐみさんとともに運営しています。

女性が輝けば、その背中を見て育った子どもたちも何かに挑戦できると思っていて。だからこそ、女性が楽しくやりたいことに挑戦できる場所を作りたいと考えて立ち上げました。

動画プロジェクトは、ラボラトスの社内プロジェクトの一つです。動画を外注したい起業家の方と、一人で頑張っている動画編集者さんのマッチングを目指しています。

12年勤めた銀行を退職。起業の誤算と離婚から始まった葛藤の日々

――ラボラトスに入る前はどんなお仕事をしていたのですか?

新卒から12年間、銀行員として働いていました。数字を緻密に扱う世界は得意ではなかったのですが、接客は大好きだったので、定年まで働くつもりでいました。

それを覆すきっかけになったのは、高校時代の友人のSNSの発信です。エステサロンをオープンし、3人の子どもを育てながら自由に働く友人を見て「子どもがいても、こんなにもお金や時間の自由があるんだ」と衝撃を受けたんです。

私がその投稿を見たのが、3人目の子どもを出産し、育休から復帰した直後でした。「定年まで働くぞ」と意気込んで復帰したはずが、「起業の道を選びたい」と思ってしまいましたね。ちょうど友人がおうちサロン開業講座を開催していたので受講し、起業を学び始めました。

――講座を受けてみて、すぐに起業を?

いえ、2年ほどは銀行員を続けながら開業準備をしていました。

平日は銀行員として勤めながら、土日を使ってエステの技術を学んだり、モニターさんに来てもらってメイクのイベントを企画したり、少しずつ準備を進めていきましたね。

当時はまだガッツリと店舗を開けるような段階ではなく、売り上げもほとんど立っていない状態で。「もっと時間があれば事業に投資できるし、前に進められるはずだ」と考えて、友人の講座に出会ってから2年後の2019年3月に、思い切って銀行を退職しました。

売上が安定しない焦り。深夜アルバイトとシッター代に追われた日々

――退職は大きな決断ですね。その後、事業は順調だったのでしょうか。

それが、全く順調ではなく……。時間ができれば成果が出ると思っていたのに、銀行を退職してから半年間は「本当にエステでいいのだろうか」と迷うばかりで、逆に何も動けなくなってしまったんです。

――その後、どのように行動を起こしていったのですか?

その頃は起業塾にも通っていて、当時のメンターからコーチングの大切さを教えてもらいました。当時はコロナ禍だったこともあり、オンラインで完結するサービスのほうが合っているのではないかと思い、エステサロンからコーチングサービスへと方向転換を決めました。

メンターたちと一緒に立ち上げたコーチング協会から業務委託を受け、私もコーチの仕事を始めたんです。しかし、続けるうちに「委託ではなく、自分でサービスを提供したい」と思うようになってしまって。

協会とは別で個人サービスを開始したものの、売上は調子がよいときで年商200万円前後。気分によって行動にもムラが出てしまい、全く安定しませんでした。

――売り上げが不安定な頃、プライベートはどのような状況だったのでしょうか。

実は、ちょうどこの時期に離婚も重なってしまって……。生活費が不安定になり、日中はコーチングの仕事、夜は深夜までアルバイトをする生活でした。

精神的にも経済的にも苦しい時期だったのですが、私は東京へ行ってビジネスへの学びを深めたかったんです。時間を確保するために、育児面では高額な費用を払って、ベビーシッターさんに泊まり込みで手伝いに来てもらっていました。

今振り返れば、土台となる家庭環境のディフェンスが整っていないのに、無理をしてお金を使いすぎていて、生活はかなり荒れていましたね。

――過酷な状況だったのですね……。

はい。私が家を空けがちなこともあって、当時中学1年生だった長女が、精神的にかなり不安定になってしまいました。離婚や父親からのひどい押さえつけなど、いろいろな要因が重なっていたので、離れた途端にパンッと弾けてしまったんだと思います。

娘は私がいない時間によくSNSを見るようになり、そこで良くない影響も受けてしまいました。同じような悩みを抱える子どもたちとつながって、リストカットの画像を見せ合うようになってしまったんです。「娘を傷つけてしまった」という激しい葛藤と罪悪感でいっぱいでした。

大田さんの過去はこちらの動画で詳しく語られています

どん底で見つけた新しい環境。徹底した報告から始まった大飛躍

――娘さんも大田さんも、苦しい時期だったんですね。どのように次の一歩を踏み出したのでしょうか。

生活が荒れていたときに、Instagramで以前習っていた起業塾のメンターさんと北原孝彦さんのコラボライブを、たまたま見かけました。それ以来「この人はどんな人だろう」と興味が湧いて、北原さんのInstagramのライブを見るようになったんです。

北原さんのコツコツと積み上げる姿や人との向き合い方、生活を丁寧に整えていく姿勢を見たときに「今の私に一番足りないものはこれだ」と強く感じたんです。その後2021年9月に「精神と時の部屋(※)(現UBM)」に入会しました。

※北原の精神と時の部屋:北原孝彦が代表を務めるビジネス塾。2020年に設立し、2024年11月にUBM(ビジネス行動管理大学)に改称。

――入会してから、すぐに行動が変わったのですか?

いえ、最初の1年ほどは遠くから北原さんを見ているだけでした。当時はまだほかの起業塾でも習っていたし、離婚に伴う引っ越しなど山積みの問題を片付けている最中で……毎月合宿には行けていなかったんです。

しかし、入会から約1年が経った頃、北原さんが「弟子」を募集するタイミングがあり「ここで学ばせてほしい!」と弟子区画(※)に入らせていただきました。

※弟子区画:「3年間は挑戦から逃げない」と北原孝彦と約束した人が参加する。毎月の月報提出に加え、弟子合宿では全員が活動報告を行う。現在は募集を終了している。

――弟子区画に入ってからは、どんな変化があったのでしょうか。

とにかく「毎月必ず報告をすること」を徹底しました。成果が出ていても出ていなくても、毎月必ず東京の合宿へ行き、月報を提出して、顔を覚えてもらうためにも、イベントにもできるだけ参加したんです。

自宅で一人で頑張っていると、気分によって行動も不安定になってしまいますよね。しかし、北原さんの弟子になったことで「この環境に行けば、みんなが変わらず頑張っている。ついていける自分になろう」と思える、大切な居場所を見つけられたんです。

きちんと行動して報告する習慣を身につけた結果、コーチングとコンサルを掛け合わせた自身の事業が、月商200万円前後で安定するようになりました。

ラボラトスへの入社。「素直で鈍臭い」と愛される存在へ

――どんな経緯で、ラボラトスへの入社につながったのでしょうか?

弟子区画で2年ほど活動を継続し、2024年1月にUBMの山本智大講師から「コンサルチームを作って会社を大きくしていく。一緒に挑戦しませんか?」と声をかけていただきました。本当に嬉しくて、その場ですぐ「はい!やります!」と即答し、5月に正式に入社しています。

入社後すぐ、全国の合宿での登壇を任されるようになりました。実はもともと人前で話すことが極度に苦手で、最初は足がガクガク震えるほどだったんです(笑)。ですが、毎月「話さざるを得ない環境」に身を置いたことで少しずつ克服でき、育ててもらったと感じています。

――極度の苦手も克服したんですね。北原さんからは、大田さんはどんな人だと言われていますか?

「素直で鈍臭い」と言われています(笑)。私はすべてにおいて不器用で、行動も遅くて……。

しかし、うまくいかない経験をたくさんしてきたからこそ、北原さんの教えを疑わずに素直にトレースできるのだと気づきました。もし私がもっと器用だったら、自分で適度に進められるぶん、教えをそのまま実行はできなかったと思います。

鈍臭いからこそ、素直に着実に積み上げられる。今では、それが私の最大の強みであり、最高の褒め言葉だと受け止めています。

仲間と共に創り上げた母親が挑戦する場「彩りフェス」

――2024年3月には大きな挑戦もあったとお聞きしました。

はい。子連れOKの大型イベント「彩りフェス in 愛知」を開催しました。

フェスのコンセプトは、誰もが起業を通して自分らしく輝き、経済的にも精神的にも自立して一歩を踏み出すきっかけを作ること。当日は、北原さんと私の講義、松下めぐみさんと配信するYouTube「稼ぐ女子チャンネル」の公開収録を行いました。そのほか、人気アトラクション「タートルトーク」風の北原さんへの質問コーナーでは、大人だけでなくお子さんたちからもたくさんの手が挙がって、とても盛り上がったんですよ。

大人が楽しそうに挑戦する背中を、子どもたちに直接見せられるような温かい場所にしたいという想いを込めて、あえて子連れで参加できるアットホームな空間を作ろうと意識しました。

――胸が熱くなるエピソードですね!イベントの運営はどのように進めたのですか?

私はコンセプトや大事にしたい世界観を伝えただけで、指示はほとんど出していません。プロジェクトリーダーを務めてくれた松山なつみさんを中心に、仲間たちがわずか1カ月半でイベントの全部を作り上げてくれました。

私が運営しているイロドリコミュニティでは、「挑戦」をテーマにしているので、メンバーそれぞれに役割を振って主体的に動いてもらう「挑戦の場」を作りたいという想いもあって。イベントを通して多くの人と関わることで「自分も挑戦してみようかな」と次のアクションへのきっかけを掴んだ人も多かったようです。

イベントの熱気は、ゆりにこさんが素敵なレポート記事にまとめてくれています。

――大田さんが挑戦を続けていくうえで、支えになっているものは何でしょうか。

やはり、近くで支えてくれる仲間たちですね。感謝してもしきれません。

私が挑戦を続けられているのは、ラボラトスで最初に出会った初期コンサルチームの山本智大さん、原和己さん、今岡勇喜さん、松下めぐみさんたちが、ずっと気にかけて声をかけ続けてくれたからです。

そして、今近くで支えてくださっている、北原さんのマネージャー・山田慶さんに、本当にお世話になっています。誰よりもきめ細やかでフラットな気配りがあり、全く無理強いをせず、いつも大らかに安心安全の場を作ってくれる素敵な方です。

不器用な私が安心して走り続けられるのは、温かい環境と支えてくれる仲間たちがいてくれるからこそだと、日々感じています。

アイドルへの道を進んだ長女と目指す、今後の目標

――その後、お子さんとの関係にも変化はありましたか?

はい。今では「家族会議」の時間を大切にしています。私が仕事に対してどれほど真剣に向き合っているのかを子どもたちに伝え、子どもたちにも気持ちを話してもらい、対話する場を設けているんです。私の仕事への姿勢をしっかり共有することで、子どもたちも応援してくれるようになりました。

特に、かつて精神的に不安定だった長女の成長には、目を見張るものがあります。娘はその後、コスプレ活動を始めたことをきっかけに、少しずつ自分に自信をつけられるようになりました。自分の世界をさらに広げ、自ら行動を起こし、現在は名古屋のアイドルグループに所属して活動を行っています。自分の力で輝く場所を掴み取った娘を、誇りに思います。

――娘さんの挑戦は、まさに大田さんの背中を見て育ったからこそですね。

懸命に働く私を見てくれているからか、最近では長女が「将来はママみたいに自分でビジネスを作ってみたい!」と話してくれるようになりました。

かつては娘を傷つけてしまったと自分を責めていましたが、私が人生を全力で楽しむ背中を見せることが、子どもたちの可能性を広げる教育になるのだと実感しています。いつか娘がアイドルとして培った経験を活かして、親子で一緒に新しいビジネスを展開するという大きな目標もできました。

「人生はいつからでもリスタートできる」挑戦の居場所を全国へ

――今後はどんな活動に力を入れていきたいですか?

今後はUBMという枠に留まらず、私が主催するイロドリコミュニティの輪をさらに広げていきたいと考えています。

これまではラボラトスの社員、UBMの講師として、環境に守られながら走ってきました。前回の「彩りフェス」も北原さんにゲストで来ていただいたのですが、北原さんから「次は僕がいなくても、やってみてごらん」という期待の言葉をいただいたんです。この言葉を機に、さらに視座が高まりました。

次の一歩として、すでに「彩りフェスNEXT」の開催に向けた構想を練っている最中です。誰もがワクワクして「自分も何かに挑戦してみたい」と思えるような居場所を作っていきたいと思っています。

――大田さんが作っていく“居場所”は多くの人の希望になりそうですね!

「人生はいつからでもリスタートできる」と多くの人に伝えたいです。

私にとって仕事とは単にお金を稼ぐための手段ではなく、自分の「存在意義」そのものなんです。だからこそ、今後はさらに多くの人が前を向いて挑戦できるような居場所を、全国に広げていきたいなと思っています。

大切な家族、素晴らしい生徒さん、そして信頼できるラボラトスの仲間たちと一緒に、これからも全員で基準値を高め合って成長していきたいです。

起業コンサル|大田じゅり

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取材を終えて

大田さんはパワフルで、3児のシングルマザーとは思えないほどの馬力の持ち主です。家庭と仕事の両立は、さぞ難しいはず。いったいどう乗り切っているのか気になっていたので、「家族会議」でお互いの気持ちを伝え合う場を設け、応援される土台をつくっていることに感銘を受けました。

仕事に全力投球する背中を見せるのも、カッコいい!まさに母親の鏡です(私もこの取材のあと、さっそく我が家で家族会議をマネしてみました!)。そして、アイドルとして輝く娘さんのこれからも楽しみです! 

(記事制作:ひとひら企画/インタビュアー:渡辺まりこ、人生の軌跡グラフ制作:Emodea・相場綾香)

※掲載情報は2026年6月現在のものです。最新情報は公式サイト等をご確認ください。